将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2017年12月 6日 (水)

田丸の新刊「伝説の序章―天才棋士 藤井聡太」が出ました

田丸の新刊

年末恒例の『新語・流行語大賞』では、30語の候補の中に「藤井フィーバー」が将棋関連の言葉として初めて入りました。そして12月1日に年間大賞とトップ10が発表され、藤井聡太四段が6月26日に達成した公式戦での「29連勝」が特別賞に選ばれました。

私こと田丸昇九段は、そんな藤井人気にあやかり、『伝説の序章―天才棋士 藤井聡太』(清流出版)という書籍を11月下旬に刊行しました。※定価は1400円(税別)。

第1章は「14歳の最年少棋士の誕生」。
藤井四段が14歳2ヵ月の最年少記録で四段に昇段した三段リーグの最終日の戦い、昨年12月のデビュー戦で最年長棋士の加藤一二三九段(当時76歳)との対局、などが主な内容です。それに関連して、年齢制限規定をめぐる三段たちの光と影、「ひふみん」こと加藤九段の若い頃のエピソード、デビュー戦で苦い思いをした大棋士たち、などの話を盛り込みました。

第2章は「空前絶後の29連勝の軌跡」。
若手精鋭らを連破して白星街道を驀進、神谷広志八段が30年前に達成した28連勝の新記録に並ぶ、デビュー戦から負けなしで前人未踏の29連勝を6月に達成、などが主な内容です。

第3章は「早くも期待されるタイトル獲得」。
連勝が止まった佐々木勇気五段との対局、公式戦で対局した棋士たちの藤井評、長くて険しい名人への道程、などが主な内容です。それに関連して、藤井四段の地元の中京棋界のルーツ、藤井の「勝負めし」と対局での食事、横綱・白鵬と初対面、などの話を盛り込みました。

第4章は「藤井四段の子ども時代と棋士をめざした頃」
5歳のときに祖母から将棋を習う、研修会から奨励会に入った棋士をめざす、などが主な内容です。それに関連して、一流棋士たちの将棋との出会いと棋士をめざした頃のエピソードを盛り込みました。

第5章は「天才棋士の羽生と藤井」
羽生と藤井の対比、将棋ソフトの進化の変遷、中学生棋士と進学、などが主な内容です。

私は、45年間にわたる現役棋士生活と、『将棋世界』編集長をかつて務めた経験と知識などを元にして、藤井四段のこれまでの歩みと、将棋界と棋士の知られざる話を本書でまとめました。藤井四段に関するほかの書籍とは違った独自性があると自負しています。ぜひ読んでいただきたいです。よろしくお願いします。

 

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盤外ひととき」カテゴリの記事

コメント

サイン本はどちらかの書店では販売予定はございませんか?ぜひとも先生のサイン入りで保管もしたいと思います。

投稿: 将丸 | 2017年12月 6日 (水) 12時38分

買いましたよ。とても読みやすかったです。
注釈が充実してるので、将棋・将棋界の知識がない人でもOKな本ですね。

昨今の藤井四段フィーバーを見ていると、マスコミが持ち上げ過ぎだろうと強く感じます。特に「百年に一人の天才」みたいな大袈裟なキャッチフレーズ、羽生永世七冠の前でよくそんなことが言えるものだと呆れております。そもそも、過度なプレッシャーは藤井四段本人のためにならない。

たくさんの藤井本が出版されてますが、どれか一冊読むなら抑制の効いた「伝説の序章」が最善手だと私は思いました。

投稿: ロジン | 2017年12月 8日 (金) 23時22分

私こと田丸昇九段は、そんな藤井人気にあやかり、『伝説の序章―天才棋士 藤井聡太』(清流出版)という書籍を11月下旬に刊行しました。とは?
将棋の棋士になるお方は皆「天才」と昔からいわれていました。ですから藤井さんも間違いではないとは思いますが、公式戦ではいわゆる強い方にはなかなか勝てません。また、さらっと投げないのは私はあまり好みではありません。悔しさもあるのでしょうがNHK杯戦での終盤はA級八段を相手にしていることを忘れているのではないかとがっかりしました。これには賛否のあるところですので深くはいいません。過去のNHK杯戦でもほとんど格下と思われる対戦では格上の方が逆転風ではありますが勝利しています。私も藤井さんには大変期待をしていますので、益々の精進をしていただきたいと思います。

投稿: 千葉霞 | 2017年12月12日 (火) 17時02分

田丸先生のご本ですね。伝説、天才と持ち上げるのはいささか首をひねりますね。29連勝はすごいですが、51勝9負でしたか、ぼちぼちではないでしょうか。見方によるといわれればそれまでです。羽生2冠、高橋九段、屋敷九段らのように5,6段でタイトルを獲得すれば伝説の仲間入りです。18歳A級8段も伝説でした。一二三先生曰く天才ではなく秀才でしょうか?努力次第で天才に伝説になる。とか・・・頑張ってはほしいです。

投稿: 田舎棋士 | 2017年12月13日 (水) 16時59分

今年もそろそろ終わります。田丸先生のブログはあまり更新が多くはなかったですね。投稿ラッシュ予防でしょうか?あまり投稿しずらい、興味薄な事柄が占めていたようでした。炎上や場違いなコメントを受けるのもいいことではありませんが、「羽生永世7冠」はとりあげてほしかったですね。自著の宣伝は大変結構です。でも特殊な世界の本ですから一般のベストセラーとはいかないかな?失礼しました。ともあれ一時の棋士から見た棋士の世界のような情報を提供してくださるのが楽しみで拝見していました。来年も楽しい情報、エピソードをお願いします。

投稿: 東京散歩人 | 2017年12月28日 (木) 15時37分

1月14日朝日杯で藤井四段が名人に勝利!対戦までいくのも大変ですが、勝ってしまうのですから驚きました。今年は調子はどうかと思っていましたが、負け、勝ち、勝ちでした。出だし好調は早いでしょうか?次ももっと面白い一番です。なかなか頼もしいです。期待してもよさそうです。田丸先生の本を買おうかな?

投稿: 将棋九段 | 2018年1月14日 (日) 17時06分

今日の将棋ニュースで「蛸島さん」が出ていました。引退なのですね!残りの対局が済めばというところだそうです。「もう一度女流棋士が一つにまとまってほしい」とコメントされています。女流間では良好な関係だそうです。そろそろ男性棋士も女流を認めてまとまる方で折れてくれるといいですね。爺様になっている男性棋士も折れてください。連盟復帰ということで大同団結が望まれます。田丸先生には是非ともお骨折りください。宜しくお願いします。

投稿: 千葉霞 | 2018年1月22日 (月) 18時19分

田丸先生の女流初のお弟子様である小高佐季子女流が、去る2月7日付で女流2級に昇級し、晴れて正規の女流棋士となった旨を拝聴いたしました。

大半が、僅か2年しかタイムリミットがない、いわば背水の陣でのデビューを余儀なくされる女流棋界、さぞかし甚大なプレッシャーに苛まれたことと存じます。

そのプレッシャーをものともせず、7勝3敗の好成績での昇級はお見事の一言です。

さすがは田丸昇・獅子丸・ロン毛丸・ライオン丸先生です。対局における気構えも、お弟子様にしっかりと伝えているのですね。

つくづく小高佐季子女流2級は、素晴らしい師匠に恵まれたと思います。

投稿: 柳 | 2018年2月11日 (日) 02時57分

伝説の序章―天才棋士 藤井聡太と言っている間にあれよあれよと5段、6段となってしまいました。先生のブログコメントが無いのが残念です。

投稿: 将棋六段 | 2018年2月17日 (土) 18時20分

田丸先生!どうにかなりませんか?といいますのは、里見女流名人のことなのですが。今期で奨励会を退会となるようです。最終成績が10勝に満たない模様とかで残念です。ただ、女流とダブって奨励会入会OKとされた経緯を見ても、特例があってもいいのではないでしょうか。男子の場合ですと将来のことと考え合わせると云々という理由があったかに記憶していますが、里見さんの場合には女流という職業もあり30歳過ぎてもなんら問題はないと思われます。40歳でも力さえあれば大丈夫でしょう。女流には入会の特例プラス4段への特例も必要ではないでしょうか?当時は米長先生の配慮があったのでしょうか?今はそんな決断ができるトップではないのでしょうか???
また、蛸島先生が引退です。組織は違えど贈昇段の配慮はできないものでしょうか?600勝の中井さんにも、清水さんにも贈昇段はないのでしょうか???今年は藤井6段以外にも!いいニュースが欲しいですね。

投稿: 千葉霞 | 2018年2月18日 (日) 17時44分

三浦九段のA級残留おめでとうございます。
最終日はハラハラしながら応援しておりましたが、見事な勝利でした。
三浦九段は無実の罪を着せられて 竜王戦七番勝負に出場出来ず どんなに悔しい思いをされた
事と思いますが、将棋を勝つことによってその悔しさと疑いを晴らした姿は大変立派でした。
罪を憎んで人を憎まず。
一番苦しい道を自ら選んで成就されたのはまさに棋士の鑑です。

当時、田丸先生は常務会の過ちにいち早く気付き三浦九段の擁護をされたのは
素晴らしい行いだったと思います。
誰も火中の栗を拾いたくはありません。
これからも将棋界の為にご活躍ください。

投稿: 五平餅 | 2018年3月 4日 (日) 09時39分

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