将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2017年4月 6日 (木)

日本画家の荒川由貴さんが開催している将棋棋士の対局姿を描いた個展

日本画家の荒川由貴さんが開催している将棋棋士の対局姿を描いた個展

将棋を愛好して多くの棋士と交流がある日本画家の荒川由貴さんが、将棋棋士の対局姿を描いた作品を発表する個展「~華麗なる勝負師の物語Ⅱ~」を、東京・京橋「アートスペース羅針盤」で4月3日から8日まで開催しています。※会場の住所・電話・時間・交通アクセスは下記。
【東京都中央区京橋3-5-3京栄ビル2階 03-3538-0160  午前11時~午後9時(7日)・午後5時(8日) 地下鉄銀座線京橋駅2番出口から徒歩1分・地下鉄有楽町線銀座1丁目駅9番出口より徒歩3分】

私は5日に会場を訪れ、約15点の作品を鑑賞しました。荒川さんの承認を得たので、その中からいくつか紹介します。

写真・上は、今回の個展で最も大きな120号(194センチ×130センチ)の大作。荒川さんは以前に新宿「紀伊國屋ホール」で開催された女流棋士の公開対局イベントで客席からスケッチし、それをイメージに描いたそうです(右は香川愛生女流三段、左は室谷由紀女流二段)。富士山と荒れ狂う波濤の背景には、大山康晴十五世名人をはじめ約20人の棋士が描かれています。※下地は麻紙、顔料は岩絵の具、墨、金箔など。

日本画家の荒川由貴さんが開催している将棋棋士の対局姿を描いた個展

中央の左側を拡大した部分。白髪姿は私こと田丸昇九段。その下は弟子の櫛田陽一七段。ほかに三浦弘行九段、先崎学九段、中村太地六段など、武将に扮した佐瀬一門の棋士たちがいます。

日本画家の荒川由貴さんが開催している将棋棋士の対局姿を描いた個展

羽生善治三冠。対局中の特徴をよくとらえています。

日本画家の荒川由貴さんが開催している将棋棋士の対局姿を描いた個展

対局者は里見香奈女流五冠(左)と加藤桃子女王。後列右から、「ヒフミン」こと加藤一二三九段、愛児を抱く矢内理絵子女流五段、竹部さゆり女流三段。

日本画家の荒川由貴さんが開催している将棋棋士の対局姿を描いた個展

香川女流三段。凛とした雰囲気があります。

荒川さんは多摩美術大学大学院で日本画を専攻し、精力的に活動しています。近年は将棋棋士・囲碁棋士の勝負師の世界をテーマに取り組んでいます。今回の個展では将棋を知らない人でも、テレビ番組によく登場する加藤一二三九段、株主優待券で生活する桐谷広人七段、初の外国人棋士のカロリーナ・ステチェンスカ女流3級の姿を見ると、すぐにわかるそうです。

日本画家の荒川由貴さんが開催している将棋棋士の対局姿を描いた個展

私と荒川さん(左)のツーショット。5日の夜は、目白「ホテル椿山荘東京」で開催された名人戦の前夜祭で合流し、二次会では私の知人たちと一緒に飲んで楽しく過ごしました。

今回の荒川さんの個展の期間はあと2日です。都合がつけばぜひ会場を訪れ、知的で優美な女流棋士、勇ましく果敢な男性棋士の対局姿を描いた作品を鑑賞することをお勧めします。

 

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コメント

”日本画家の荒川由貴さん”ほっとするブログに落ち着いていいですね。絵の方はあまりわかりませんが綺麗な構図とスター棋士らの表情もいいですね。
最後の写真が最高ではないでしょうか?

投稿: 千葉霞 | 2017年4月15日 (土) 17時03分

何となくは知っているのですが、タイトルの席次というものについて改めて教えてほしいです。と言いますのも、一位竜王、二位名人、三位タイトル複数持っている棋士と現在はなっています。九段位戦、十段位戦から竜王戦へとなったタイトル。江戸時代に将棋所として幕府から公認された歴史ある名人。叡王を除くと7大タイトルとなります。竜王棋戦ができたときいろいろ噂は流れていましたが、今の将棋ファン特に若い世代には理解できない面もあります。わたしもよく聞かれて困ります。賞金額が最高、読売新聞がごり押しした、連盟として資金源?として飛びついたなどなど説明がしようのない情報ばかりです。田丸先生もしくは連盟内部に詳しい方当時の棋戦誕生の経緯なども含めて教えてもらえたらありがたいです。
渡辺2冠、佐藤名人、羽生3冠の順ですね。羽生3冠も名人から離れると第3位?渡辺2冠は1位???名人には悪いけれど3人が並ぶと3冠や2冠の後ろではないでしょうか、と思いたくなります。羽生3冠が竜王、名人以外を獲得して5冠になったら順位はどうなるのでしょうか?羽生3冠以外の棋士でも同様です。o(*^▽^*)o

投稿: 田舎棋士 | 2017年4月16日 (日) 18時36分

日本画は綺麗なイメージですね。ブログ上ですと小さい絵なのですが、実際は実物大位のもので迫力もあります。大作ですね。
さて、田舎さんはいいポイントの質問です。そろそろ名人位を席次1位にと思うのはファンの中にもおられるのではないでしょうか。ただ詳しいことは分かりませんが、将棋連盟の内情、資金繰があるのではないでしょうか?最近では8大タイトルなのかどうか叡王位で資金調達?されていたようですが、これは仕方がないですね。竜王位もごり押し説は一理ありそうです。名人位派のファンは「所詮は竜王は10段、名人は12~3段」と陰では思い我慢されてきたと思います。連盟も昇段に特に9段昇段に竜王位2回獲得としています。名人は1回獲得です。(いずれも8段位からの昇格です)名人以外は合計3回ですね(タイトル獲得数の合計)。昇段にはいろいろありますが、名人戦昇降級リーグ?とか今は順位戦ですが、竜王位戦も昇段に関わりがあります。このあたりは後付けでしょうか?私も名人位席次1位派ですので何とかならないのかなとは思ったこともありましたが、営利を追求する面もある団体なので経営まではコメントはできないものですね。田舎氏も私もつぶやきですね。大変失礼しました。(営利=生活源の意)

投稿: 東京散歩人 | 2017年4月17日 (月) 17時54分

将棋タイトルの序列のコメントがありましたので、以下によく言われているところを述べます。
①将棋タイトルの序列は新聞社との契約金により決まります。読売新聞は将棋の十段戦と囲碁の棋聖戦を主催していましたが、棋聖戦の契約金が十段戦の契約金よりも金額が高いことを知った将棋連盟が囲碁と同水準にして欲しいと申し入れをしました。読売新聞は棋聖戦は囲碁の最高位だが、十段戦は名人戦より序列が下であることを理由に増額を認めませんでした。それではと将棋連盟が出したアイデアが名人戦と同格にするというものです。このような経緯で十段戦が発展的解消して創設されたのが竜王戦です。
江戸時代から続く歴史ある名人戦の重みは別格だと思いますが、生活がかかっている以上スポンサーを大事にするのもいたしかたないかと思います。
②竜王と名人は別格です。
竜王位を創設するときに、賞金を最高位にするので、序列最上位にするという話でまとまり、竜王が一番です。
ですので、竜王と名人の両方を持っていると「名人・竜王」ではなく「竜王・名人」と表記されます。他のタイトル保持者がどれだけ多く持っていても、この2タイトル保持者がHPでは先に表示されます。
またこのどちらかのタイトルを持っていて、他のタイトルも持っていると、連盟のHPには「竜王(棋王)」と表記されます。竜王、名人以外での複数タイトル保持者は、例えば「三冠(王位、王座、棋聖)」と表記されます。
その他のタイトルは、一応「王位、王座、棋王、王将、棋聖」の順です。
ただし前記2タイトル保持者以外が複数タイトルを持っていると、その組み合わせによりHPの序列が変わることがあります。
①②が多い解答になるようです。

投稿: 将棋ジャーナリスト | 2017年4月18日 (火) 16時34分

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