将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2015年6月 2日 (火)

俳優、お天気キャスター、お笑い芸人の3人で将棋の「巴戦」

俳優、お天気キャスター、お笑い芸人の3人で将棋の「巴戦」

5月上旬に東京・荻窪「将棋サロン荻窪」に、将棋を愛好する3人の著名人が集まりました。右から、お天気キャスターの森田正光さん、俳優の森本レオさん、お笑い芸人のザブングル加藤さん。

私は、普段は将棋を指す機会が少ない森田さんと森本さんのために、年に1回は将棋サロン荻窪に誘っています。今年はザブングル加藤さんが初めて参加しました。

じつは4月下旬に千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議」のイベントの将棋の企画で、出演した森田さんと加藤さんが控室で話しているうちに、加藤さんが将棋クラブでぜひ指してみたいと言って実現しました。

「ニコニコ超会議」では、斎藤慎太郎六段・森田さんvs将棋ソフト『Apery』(今年の電王戦第1局に登場)・加藤さんという組み合わせでリレー将棋(5手ずつで交代)が行われました。森田さん側は王手飛車をかけられて苦しい形勢となりましたが、斎藤六段の頑張りで将棋ソフト側に勝ったそうです。

俳優、お天気キャスター、お笑い芸人の3人で将棋の「巴戦」

まず森田さんと加藤さんが対戦しました。加藤さんは四間飛車が好きで、本局でも用いました。森田さんは棒銀で攻め込みました。

俳優、お天気キャスター、お笑い芸人の3人で将棋の「巴戦」

加藤さんは中盤で苦しそうでしたが、飛車を巧みに活用して形勢を挽回しました。終盤では森田さんの鋭い寄せが決め手となり、加藤さんは惜しくも敗れました。

私はザブングル加藤さんと初めて会いました。「悔しいです!」という持ちネタで人気があります。加藤歩(あゆむ)の本名は、将棋好きの父親から付けられました。「だから将棋の駒みたいに四角い顔になった」というネタを話すこともあります。

加藤さんは仕事ではひょうきんなキャラですが、将棋では真剣な表情で指していました。棋力は初段ぐらいです。実戦をもっと増やせば、さらに強くなると思います。

俳優、お天気キャスター、お笑い芸人の3人で将棋の「巴戦」

森本さんと加藤さんの対戦は、森本さんが勝ちました。森本さんは森田さんにも勝ちました。3人の著名人による将棋の「巴戦」は、森本さんが制しました。森本さんはドラマでは穏やかな役柄が多いですが、将棋の指し方は個性的でとても力強いです。芸能界きっての強豪といえるでしょう。

俳優、お天気キャスター、お笑い芸人の3人で将棋の「巴戦」

森田さんは気象協会に勤めていた30年ほど前、ボーナスを使って高級な榧(カヤ)の材質の将棋盤を買ったことがあります。その盤を『なんでも鑑定団』の番組(5月中旬に放送)に出品しました。将棋盤店には日向(宮崎県)榧と聞いたので、森田さんの本人評価額は買値の30万円の2倍の60万円でした。しかし専門家の鑑定は何と10万円でした。それは中国・雲南省の榧でした。本物の日向榧なら100万円に相当するそうです。鑑定人は苦笑いする森田さんに、「ぜひ使い込んでください」と語りました。

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コメント

芸能人の将棋好きがブログに登場するのはいいですね。実力もそこそこあり案外強いらしいですね。森本さんはもう70歳位でしょうか。お笑いさんはどうか分かりませんが森田さんも強そうですね。森田さんの日向(宮崎県)榧の盤は残念ですね。雲南省の榧でしたか、将棋盤店も酷なことしますね。ネットなどでは産地は表示されていますが(本当かどうかは?)どうなのでしょう、素人には産地までは分からないですね。私は桂盤と椿の駒とお安いものです。榧の盤は駒を打ち付けても凹まないとか?でも将棋の上達には関係なさそうです。今の盤駒で40年は経っています。最近は物を乗せておく台に成り下がっています。7段、8段の推薦も連盟免状係からくるのだろうか。6段までは料金も出てはいますが、8段だけは允許ではなくて推薦になりますね。これは無理でしょう私には。政治家以外ではあまり高段の免状は差し上げないですね。地方の支部長さんが8段を貰っていました!近代将棋のお方も貰っていました。これはいいですね。芸能人ももう少しギャラなしで普及に頑張ってくれれば貰えそうなのに、強い方でも3段くらいでしょうかと揶揄してはいけませんね。芸能人はそちらの方で達人なのですからそれはそれで頑張ってもらえばいいですね。将棋界はやはり若手のはつらつとしたところが強くなって(羽生さんのように)世間にアピールするよりないですね。今や円熟期でしょうか羽生名人は!負けないですね、終盤の逆転は面白いです。若手が手も足も出ずに投げざろうを得ない!圧巻でした。

投稿: 千葉霞 | 2015年6月 5日 (金) 11時43分

森本さんお元気そうですね。森田さんは最近将棋の方でも出番がありますね。年末などに行われていた「大逆転将棋」などに出てもらうと将棋の力が分かりそうですね。皆さん出られているかもしれません。勝てないタレントさんばかりで記憶がないだけでしょう。TVですと相当緊張されるのでしょうタレントの方でもミスの連発で「何やっているのだろう」とは外野の気楽な意見です。だからプロは強いなのです。負け将棋を勝つんですから。今回は女流の対戦で中井さんが圧倒的な強さを久々に見せていました。羽生名人の解説も抜群でした。もう半年も前の話でした。名人防衛。すぐと棋聖防衛戦、将棋好きにはたまりませんね。羽生さんも一味違った戦いぶり、調子悪いのかと思えば粘るんです。巧みに逆転するんですね。お釈迦様の手のひらの上という表現でしょうか?最後は羽生名人の中指に激突!降参…投了でした。タレントさん達も大勢将棋好きがいると聞いています。タレント選手権など(タレント、俳優、お笑い、落語、講談、歌手、マジック他)スケジュールがあえば連盟から賞を協賛して開催されるといいですね。

投稿: 囲碁人 | 2015年6月 6日 (土) 12時26分

ここのサロンはすごいですね。盤の厚いこと、やるき出ますね。東京の荻窪ですか、ザブングルの加藤さんは合わない雰囲気?失礼。森田さん将棋指すんですね、森本さんは大将ですね。十津川警部(高橋英樹)の下で刑事役で長く演じています。亀さん(先日亡くなられた愛川さん)と3人息の合ったドラマでした。(まだ続いています)撮影の合間には森本さんは誰彼と将棋に誘っているのではないでしょうか?普及5段でしょうか?

投稿: 田舎棋士 | 2015年6月 6日 (土) 17時49分

こんにちわ。ご無沙汰していますhappy01papernote。森本さんと森田さんの将棋好きは有名ですから以前から知っていましたが、加藤さんは去年の週刊将棋でしたか、確か幕張での将棋他の合同イベントで佐藤紳哉六段に6枚落ちで挑み、惜敗して、持ちネタの顔で悔しがっていたのを見たことがあります。それからかなり上達されたんだなあ、と思います。私は40代半ばですから、加藤さんは『若い世代』になります。今後の将棋界のために、これからは加藤さんやつるのさん、女性では岩崎ひろみさんら、若い芸能人がドンドン将棋のよさを伝え、東京、関東圏だけでなく、私の住む大阪、近畿圏や他の地域の人たちにも将棋のよさが広まって『見るだけでなく、指すファン、それも老若男女問わず対局』・・・こういう風にならなければいけませんね。いつまでも明治・大正・昭和初期の棋士の思い出話に浸っているようではいけません・・・それは河口先生の文章で終わりにしなくては。田丸先生、今度は関西の芸能人、芸人さんらの対局風景の取材をお願いしますsmilepapernote

投稿: S.H | 2015年6月 7日 (日) 18時11分

SHさんは愉快なまたいいコメントするので楽しい方ですね。でも今回は口が滑ったのでしょうか。”いつまでも明治・大正・昭和初期の棋士の思い出話に浸っているようではいけません・・・それは河口先生の文章で終わりにしなくては”・・・の前後にそれぞれ「なんだこいつは?」と異論がお怒りがでそうです。気持ちは分かりますが40歳以上はまだまだ長生きしますよ。思い出話というよりは歴史でしょう!(歴史認識が必要です)明治・大正・昭和初期の話はこちらのコメントでもそうそうは出ていません。阪田翁の話が出たくらい、あとは大山先生世代中心の話でしょうね。それでも多くはないです。このブログの内容ではないといわれるでしょうが、今回のコメント内容には「あれっ」です。若い世代(40歳代を含めて)への普及は本当に大事ですが、若い世代に浸透していくにはなかなか時間がかかります。工夫があれば提案していくべきでしょう。(是非)その間はあなたの世代も含めて、少し上の世代で支えていくよりないですね。地味ですがこれが無くてはなりたたない面も多そうです。頑張ろうはいいですね。将棋は大橋宗桂(初代慶長17年)から知っていても面白いですよ。昭和初期どころではないですね。将棋所(徳川幕府時代寺社奉行支配)、お城将棋(江戸城)の記念が今の将棋の日。将棋400年を記念して徳川家当主に八段免許贈呈。古い棋士の対局を思い出語りする方もいますが、それも歴史の一幕。江戸時代、将棋の宗家の某と同じ格の某、それぞれ次代を担う若者同士の対局、片方の某の父親(恐らく将棋所)が逐次指し手が弟子から伝えられ、若が○○(底歩)を指しました。それを聞いて「良し」と勝利を確信した、という逸話が残っています。だいぶ省きましたが、こういう話はは私は好きです。この特殊な世界に生きる棋士らは一戦一戦が歴史になります。別の世界からはどうでしょうか。異世界から若者を呼び込むのは大変ですね。タレントさん大変けっこうです。ギャラ高そうですが。棋士先生が指導に行かれるより高いのではないでしょうか。投資は必要ですが別案も考えなくてはいけません。その点、連盟はニコニコでちょっとしつこいと思われますが電王戦再開!これは案外人気はあります。プロ勝てばかりではありません。「またコンピューターに負けるぞ、今度はインチキなしだぞ」は声としてあったやに聞いています。表には出しません。商売半分ですから。でもいずれにしても話題にはなります。ただ個人的には「プロは勝てない」が実感です。実力では勝てないですね。普段でも(練習)ほとんど勝てないとプロ側は話していますから、どうでしょう。羽生さんには出ろとは言わないでほしいです。竜王が出るそうですが、これも読売と相談された方がいいのではないでしょうか。さて、私はコメントしているほどにはSHさんを非難しているわけではありません。わたしの思い違いでコメントしている割合が50%ありそうです。双方に将棋ファンとしての考え方から意見しているものとご判断ください。

投稿: 東京散歩人 | 2015年6月 8日 (月) 13時05分

東京散歩人さん、コメントありがとうございます。・・・しかし東京散歩人さんは歴史に詳しいんですね。以前将棋世界で増川宏一先生や西條耕一記者(読売)が将棋の歴史の連載をされていました。昔は近代将棋で木村十四世名人の伝記マンガがあり、休刊とともに無くなりましたが、河口先生逝去のこの時期、ぜひ復活してほしいものです・・・お言葉ですが、口など滑っていませんよ。本当に将棋界の未来について考えたのです。私は10代から関西将棋会館に行き、19で会館バイト生になり、以後25年東京から九州までありとあらゆるイベント会場・道場を回って将棋環境を見てきました(田丸先生とも第1回倉敷王将戦でお会いしました)・・・どこ行ってもオジサン連中ばかりで『会場に若さと色気が無い』。確かにいつまでたっても阪田名人や『王将』のことばかりで、話がワンパターン。最近はニコニコで若い世代がインターネットを通じて将棋のことを知るようになりましたが、21年前羽生先生が初の名人位に輝き、『公文式』CMに出て、『追っかけ』が出てきたのと、あまり変わりません。将棋世界で、この3ヶ月内藤先生が思い出話で、今の将棋界をどう嘆いていらっしゃるのか、ご一読願います。・・・私は河口先生の本も買って読みまくりました・・・だからこそ、今『明治・大正・昭和初期の先生方の思い出話にひたっている場合ではない』と書いたのです。これからは谷川会長をいかに応援するか、羽生先生らがいずれ運営に携わるようになったとき、将棋界の内情、そしてスポンサー社の社員達が将棋界にどう協力して、まわりの将棋ファンが将棋界にどう協力捨て行くのか、『未来の課題』としなければなりません・・・今後の将棋界を変えていくのは50・40代が30・20代にどう唱えて、どう引っ張っていくかにかかっています。これは企業でもそうでしょう・・・だからこそ、加藤さんはじめ『若い芸能人達が将棋普及に一役かってほしい』そう唱えたのです。お金の問題はあると思いますが、そこは一般人は門外漢です。連盟・スポンサーに任せるしかないでしょう。ご理解・ご了承をお願いいたします・・・田丸先生、長い文章になり失礼しました。

投稿: S.H | 2015年6月 8日 (月) 15時28分

将棋界、またその愛好者(フアンも含む)は絶対数が少ないのです。われわれSHさんも含めてですがまだまだマイナーなゲームの世界のフアンですね(ご不満でしょうが)。若いアマチュアのフアンの最たるものの大半がプロの道に入ってしまいます。残った若い世代は将棋を趣味的に楽しみながらアマチュアで活躍したりしていると思います。全く将棋から縁を切ってしまう方もいるでしょう。将棋の歴史は詳しくはないですが、米長さんのエピソード(伝説)に、お嫁さんのお父さんに「お嬢さんをください」というくだりになった時、ご自分の職業について滔々とお話されたそうです。さてすべてを話しおえてお父さんのお顔を見てみると、「ところで米長君、将棋の話は大変よく分かりましたが、いったい君の職業はなんですか」といわれたそうです。笑い話のようですが、笑えないですね。時代もありましょうが、フアンにとっては将棋はNo1でも、知らない人(将棋に興味のない人)が多いことも事実です。SHさんのいわれることは分かるのですが、絶対的なフアン層が少ないんです。肝心の大ファンがプロに行ってしまっているのですから。そうするとSHさんいわくおじさんばかりがいるになります。おじさんも少し前までは若かったのですよ。SHさんも10代から(これ多いです!)フアンで40代になっていますね。もうおじさん連中の仲間になっていますね。私が将棋を始めたのは小学生ですから10代にはなっていませんでした。これもフアン世代としては多いですね。若い世代10代から20代後半ですと他に追いかけるものが多いのではないでしょうか。そうすると趣味の範囲で留まるのではないでしょうか。ご存知とは思いますがアマで活躍された谷川さんのお兄さんは相当強かったです。進む道の違いでしょうね。もういいおじさんになっています。(失礼)「なんだおじさん連中ばかり!」も仕方ない現状ですね。SHさん頑張ってください。SHさんの嫌いな?おじさん連中世代になった将棋フアン?(案外おじさんであるお父さんやお爺さんが将棋の手ほどきをしている例が多いと聞きますね)扇子一本買っても将棋界の応援になると思っています。佐瀬先生に初めて免状と名刺をもらった時は嬉しかったです(思い出)。その頃は田丸先生にはお会いしていませんでした。遠い佐瀬一門でしょうか。。SHさんに含むところはないのですが、世代の違いが出てしまいます。仕方のないところですね。私も長文で申し訳ありませんでした。(例のロシア大使館の情報官?に笑われますね)

投稿: 東京散歩人 | 2015年6月 8日 (月) 19時20分

普及も将棋と同じでバランスですよ。
大駒だけ(有名人起用やビックイベント)でもだめで、
小駒だけ(地道な普及活動)だけでもだめ。

結局、大駒と小駒を適材適所で使うことが大事かと。

若い人向けも、将棋ブームを起こして一気にメジャーに、とか考えていると痛い目に遭います。
(ブームは必ず下火になるだけでなく、「流行遅れ」というどん底が待っています)

大きな注目を集めつつ、10年、20年後を見据えたぐらいの地道な活動も必要では。

子供向けもそうかと。
一度覚えて夢中にさせれば、一旦離れても、大人になってから戻ってきてくれる可能性は高くなります。
そのぐらいの先を気長な活動が必要という気がします。

なんか建設的ではないですが、では。

投稿: 通行人 | 2015年6月 8日 (月) 21時25分

田舎棋士さん、お褒め頂きありがとうございます。今回は東京散歩人さんへの『返事』で退去するつもりでしたが、まさかこのような『最高の将棋ファン』という『幸運』をいただけるとは、感謝、感謝ですcrying。これで『締め』にしますが、皆さん、本当に今の将棋界状況は悪いですよ。イベント状況の記事に惑わされず、いかに若い世代が必要か、加藤さん、つるのさん、岩崎さん、伊藤かりんさん(将棋世界で登場)ら若い芸能人が将棋のよさを伝えていかれるのが、どれだけ将棋界にとって『福音』か、考えてください。たしかに私と他の方々の世代間の考え方の違いはありますが、『将棋界の未来』それだけはお互い認め合って、がんばって将棋界に貢献していきましょう。ありがとうございましたhappy01paper。(※ちなみに谷川先生のお兄さんとは、最近お会いしました・・・還暦前ですが、お元気ですsmile

投稿: S.H | 2015年6月 9日 (火) 15時39分

将棋界を憂う!すばらしい。でも、見た目の印象は昔から変わらずといったとこです。でも収入源は増えてきているようです。フアン層もおじさん連中を中心に固定から増えています。意外とこのおじさん連中の支えがありがたいようです。相撲興業もある程度の固定客で成り立っているのが事実だそうです。一時的に人気が上がってもその時だけで何年間を統計するとほとんどが固定客に支えられているとのこと。将棋もですが、存外他のスポーツや趣味などへの関心も同じようなものではないでしょうか。国民があらゆるジャンルごとにうまく振り分けられているのでしょう。なかなか独り占めは難しいですね。伝統文化に入るわけですから、サッカー、野球などのように大騒ぎもできません。品よく、冷静に、静かに、見守るのは大変であって大切な第一歩、茶道、生け花などに通ずるものがあります。武道とも繋がりますね。「篭手1本」剣道三段でした。SHさんガンバ(大阪?)ですね。

投稿: 将棋九段 | 2015年6月10日 (水) 11時32分

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