将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2015年1月21日 (水)

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

昨年12月に誕生した糸谷哲郎・新竜王の就位式が1月19日に東京・日比谷の帝国ホテルで開催されました。

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

式典で将棋連盟会長の谷川浩司九段は「新しいスターが誕生するのが竜王戦です。初タイトルが竜王という棋士は、島さん(朗九段)、羽生さん(善治名人)、佐藤さん(康光九段)、藤井さん(猛九段)、渡辺さん(明王将)、糸谷さんと6人います。ほかに竜王を獲得した棋士は森内さん(俊之九段)と私です。糸谷さんは竜王戦がタイトル初挑戦でしたが、堂々とした対局態度でした」と挨拶しました。

糸谷竜王は「第1局はハワイで行われました。私は初めての海外旅行なので古い英会話の本を持って行きましたが、現地の人たちがみんな日本語を話すので、ここは日本かと思ったほど快適に過ごしました。竜王戦の7番勝負では、第4局で苦しい将棋を最後まであきらめずに粘って指して逆転勝ちしたのが大きかったです。もし負けていたら、その後もずるずると負けたかもしれません。今後は竜王として、実力を高めていきたいです」と謝辞を述べました。

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

竜王戦の各組優勝者。右から糸谷竜王(3組)、羽生名人(1組)、行方尚史八段(2組)、中村太地六段(4組)、高見泰地五段(5組)、藤森哲也四段(6組)。竜王を通算6期獲得している羽生名人の1組優勝は初めてでした。

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

祝福に訪れた一門の棋士たち。右から片上大輔六段、師匠の森信雄七段、6番弟子の糸谷竜王、大石直嗣六段、室谷由紀女流初段。森七段の弟子は、ほかに故・村山聖九段、増田裕司六段、山崎隆之八段、安用寺孝功六段、澤田真吾六段、千田翔太四段、竹内雄悟四段らの逸材がいて、森一門は今や関西棋界の名門になっています。

師匠の森七段は「糸谷くんが早指し棋戦に強い(NHK杯戦で準優勝2回)ということに少し不満がありました。それだけに竜王を獲得したのは、私にとって大きなプレゼントでした。私は師匠というよりも、ファンとして糸谷くんの大舞台での将棋を見るのを楽しみにしています。今後は、さらに飛躍してほしいです」と挨拶しました。

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

華やかな服装の女性たちが数多く出席しました。連盟の「レディース・セミナー」で藤森四段らから将棋を教わっているそうです。

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

もちろん糸谷竜王も女性たちに大人気でした。糸谷竜王は理知的な女性が好みだそうです。

1月19日に開催された糸谷哲郎・新竜王の就位式

父親の康宏さんは、糸谷竜王が5歳のときに将棋のルールを教えました。自身はルールを知っている程度の棋力とのことです。母親の眞紀さんは、糸谷竜王の将棋への「本気度」を昨年あたりから何となく感じていたそうです。

 

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コメント

「糸谷くんが早指し棋戦に強い(NHK杯戦で準優勝2回)ということに少し不満がありました。それだけに竜王を獲得したのは、私にとって大きなプレゼントでした。私は師匠というよりも、ファンとして糸谷くんの大舞台での将棋を見るのを楽しみにしています。今後は、さらに飛躍してほしいです」
いい言葉です。いい師匠ですね。森七段に八段贈位決定。糸谷さんおめでとうございます!

投稿: 千葉霞 | 2015年1月21日 (水) 17時17分

こんにちわhappy01papernote。私は関西の人間なので、糸谷先生の竜王位奪取は嬉しいニュースです。関西の『西遊棋』、関東の『東竜門』と言う若手棋士イベントグループがありますが、これでリーダーは『西は糸谷、東は広瀬』で決まりですね(敬称略)。どちらも『昭和60年代タイトル経験棋士』ですから。
大阪・福島の『ホテル阪神』にて、毎年5月『森一門パーティー』がおこなわれます。
門下の棋士が昇段したり、順位戦・竜王戦の昇級すると後援者によっておこなれれる関西名物パーティーで、近年毎年おこなわれています(3年ほどなかった時期もあったんですよ・・・)。
私も毎年参加していますが、今年はなんといっても『森一門初のタイトル』ですから、大盛況でしょうね。ぜひ田丸先生も取材にいらしてください!!
・・・就位式の前日、1月18日日曜の読売新聞・関西版にて森一門がでっかく載っていました。
場所は、20年前阪神大震災で亡くなった奨励会員・船越隆文さんの『最期の場所』です。一門で献花していました。
昨年は村山聖九段の『十七回忌』。弟子2人を亡くした森先生の心痛は、私たちの想像をはるかに超えるものでしょうcrying
だからこそ皆言っています。
『精神力の強い先生や』『まさに名伯楽や』と。
全くの同感です。
関西には若松政和七段(谷川会長の師匠)、田中魁秀九段(佐藤康光九段の師匠)、淡路仁茂九段(久保九段の師匠)と、タイトル者を育てた『名伯楽』がいらっしゃいますが、森先生も勝るとも劣りません。
今後も糸谷竜王ら関西若手棋士の活躍と、森一門の隆盛、しいては関西棋界の『これから』を見つめ、微力ながら手伝い・応援をしていこうと思いますhappy01rock
長文で失礼しましたcoldsweats01

投稿: S.H | 2015年1月22日 (木) 15時07分

『関西には若松政和七段(谷川会長の師匠)、田中魁秀九段(佐藤康光九段の師匠)、淡路仁茂九段(久保九段の師匠)と、タイトル者を育てた『名伯楽』がいらっしゃいますが、森先生も勝るとも劣りません』はいいとこついていますね。谷川さんは遠慮しすぎではないでしょうか。若松先生を昇段させないですね。米長さんは佐瀬先生を七段から八、九段と昇段させていました(田丸先生の師匠でもありますが)がこれはいいことです。佐瀬先生も名伯楽といわれていました。高柳先生も同様でした(九段昇段)。谷川さんは名人、連盟会長になりました。これはひとえに師匠のおかげです。森先生も弟子や生徒さん多数、普及貢献大。竜王位獲得、師匠も表彰しなくてはいけません。と独りよがりですが、昇段はいいご褒美になりますね。連盟もこういうところに目をむけることが大事なことです。

投稿: 散歩人 | 2015年1月23日 (金) 12時00分

糸谷さんおめでとうございます。さてさて大変な記録が生まれました。 《中井広恵女流六段(45歳.所属フリー)が2015年1月22日に東京・将棋会館で行われた第42期ユニバーサル杯女流名人戦予選(vs渡辺弥生女流初段)に勝ち、女流初の公式戦通算600勝を達成いたしました。
中井広恵女流六段 通算成績(2015年1月22日現在)888局 600勝 288敗  勝率 0.676
【谷川浩司日本将棋連盟会長コメント】
女流棋士初の600勝達成おめでとうございます。30年以上にわたって第一線で活躍してこられた証です。このところ女流棋界は若年・中堅だけでなくベテランの活躍が目覚しいものがあります。中井さんにもタイトル戦の登場を期待しています。》と連盟のニュースでもとうとうとりあげられました。中井さんおめでとうございます。先日は「お好み将棋」でも強さ健在をアピールされていました。この際、女流の棋士にも特別昇段を検討されてしかるべきではないでしょうか。清水さんはあと30勝くらいでしょうか。これとてすごい記録ですね。今や女流あっての将棋界までになってきている気がします。

投稿: 田舎棋士 | 2015年1月23日 (金) 12時33分

糸谷さんおめでとうございます。今後益々のご活躍を願っています。
田舎棋士さんのコメントいいですね。中井女流六段の600勝を将棋連盟が取り上げたと掲載してくれました。田丸先生の妹分でしたか、佐瀬一門。中井さんも今はフリーの立場ですので連盟も表彰をされるといいですね。この記録は男性棋士に比較すると1000勝の価値がありそうです。確か米長会長も言っておられたように記憶しています(500勝時点)この際、女流にも300勝、400勝、500勝、600勝・・・・には男性棋士と同様に表彰するべきですね。この辺はまだ連盟全体での課題でしょうか。女流正会員成るそして次は待遇もUPされていくことをご検討ください。

投稿: 東京人 | 2015年1月24日 (土) 12時34分

散歩人さん、前回に続いてのご賛同ありがとうございますhappy01note。名棋士を育てた各先生も昇段させるべき、と言う意見もあるでしょうが、これは難しいかもしれません。将棋年鑑の引退棋士の昇段を見ていると、たいてい『20年で昇段』となっています。たとえば佐伯昌優九段(中村修九段の師匠)は、『1987・昭和62年八段、2001・平成14年引退、2007・平成19年九段』となっていますし、他の先生方もそうです。若松先生は『1999・平成11年七段、翌年引退』ですし、森先生は『2007・平成19年七段』で、いずれフリークラスから引退になっても、両先生の八段昇段はだいぶ先でしょう。谷川会長は米長先生の遺志は受け継ぐとはおっしゃっていますが、規定を曲げるような事はしないでしょうcoldsweats01。やはり昇段は規定にのっとるのが一番ですhappy02rock・・・と、ここでは糸谷竜王の記事ですので、ここまでにしたいと思います。田丸先生、ちょくちょくとすみませんcoldsweats01

投稿: S.H | 2015年1月26日 (月) 00時03分

SHさんはすごいですね。将棋データーには大変詳しく決めてくれました。ただ師匠の「昇段」については分からなくもないですね。「特別昇段」ですから、引退されている先生には多少の規定外(慣例外)もあってもいいのではないかとも思います。糸谷さんの今後次第ですが、3度は防衛されると師匠の特別昇段も声が上がるかもしれません。レジェンドばかりを持ち上げるのもいいけれど、こちらも忘れてはならないかも?レジェンドは栄光がありました。師匠は地味な方が多そう。スポットライトをあててほしいですね。「普及大賞」「将棋連盟会長賞」「大山名人記念賞」(凡案)など他、年度末の表彰の中での表彰はどうでしょう。ご検討くださればファンとしては嬉しい限りです。

投稿: 古代子孫 | 2015年1月26日 (月) 11時01分

成績一覧の内勝率ランキングがおかしい?に賛同者が現れ「ほっと」しました。think
勝率ランキング
位 棋士名 勝率 勝敗
1 増田 康宏 1.000 3-0
1 黒沢 怜生 1.000 3-0
3 菅井 竜也 0.821 32-7
4 横山 泰明 0.781 25-7
5 糸谷 哲郎 0.771 27-8
6 田村 康介 0.760 19-6
7 羽生 善治 0.739 34-12 菅井先生以下が「なんなの?」となりますね。増田さん、黒沢さんの後援者は大喜び、最終結果待ち、勝率1位で表彰されるのか?と考えないとはいいきれないですね。まっそれはないでしょう。新四段参考とされるべきですね。早目に!

投稿: 将棋九段 | 2015年1月27日 (火) 10時04分

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