将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2014年11月10日 (月)

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

9月中旬に島根県・出雲市での高校生大会の審判と指導の仕事をした翌日。「トロッコ列車」に乗って奥出雲を観光しました。

写真・上は、トロッコ列車「奥出雲おろち号」。JR山陰本線の出雲市駅を出発して松江方面に行き、宍道駅から木次線を南下して広島県北部の備後落合駅で折り返し、木次駅が終点となる旅程です。

木次線の沿線は出雲神話の世界になっています。天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)が高天原から降り立ち、頭と尾が八つもある八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して、奇稲田姫(くしいなだひめ)を守って妃として娶った英雄伝説は有名です。

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

トロッコ列車は2両連結で定員は40人。1両には壁やガラス窓がありません(横に通した柵だけ)。車窓からは奥出雲の田園風景や山々の景色がよく見えます。通り抜ける秋の風もさわやかでした。もう1両は普通の列車で、寒いときや雨の日に乗り移れます。

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

観光ガイドが車内で、谷底まで100メートルもある真っ赤な三井野大橋が絶景の「奥出雲おろちループ」、列車が160メートルの標高差をジグザグに上っていく「三段式スイッチバック」など、各地の名所を説明してくれました。

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

私は木次駅への途中にある亀嵩(かめだけ)駅に降りました。無人駅ですが「出雲そば」の店が隣接しています。

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

出雲そばは、そば殻と一緒に挽いたそば粉に香りとうま味があり、とても美味しかったです。

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

私は松本清張の小説を愛読しています。中でも亀嵩が舞台になった『砂の器』は大好きです。40年前に映画化されて人気を呼び、近くに石碑が建てられました。

『砂の器』の主人公・和賀英良は少年時代、不治の病といわれたハンセン病を患った父親と一緒に各地を放浪します。やがて亀嵩にたどり着くと、駐在所の巡査は見かねて父親を療養所に入れたり、少年を我が子のように面倒を見ます。しかし少年は亀嵩を逃げ出します。戦後の混乱期に乗じて別の戸籍を詐取し、和賀英良という人間に成りすまします。和賀は青年になると、音楽家として名声を得ます。元巡査は旅行先の映画館に掲げられた写真を見て、元少年・和賀の存在を知ります。そして2人が再会したとき、和賀は自身の出自と暗い過去を消すために恩人の元巡査を殺すという、衝撃的な作品です。

映画では、主人公の和賀を加藤剛、父親を加藤嘉、巡査を緒方拳、和賀を追い詰める刑事を丹波哲郎と森田健作が演じました。少年と父親がお遍路の姿で放浪する場面は、いつ見ても感動的です。
トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

亀嵩温泉の「玉峰山荘」に泊まりました。露天風呂がとても良かったです。夕食は島根牛のステーキと日本海の魚料理を賞味しました。

トロッコ列車で神話の世界の奥出雲、松本清張『砂の器』の舞台の亀嵩を観光

じつは、この旅館は奥出雲町発足5周年記念として、2010年の棋聖戦第1局の対局場になりました。ロビーに掲げられた長方形の板には、羽生善治棋聖「玲瓏」、挑戦者・深浦康市九段「英断」、立会人・米長邦雄永世棋聖「左馬」と、3人の署名とサインが揮毫されていました。

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コメント

お仕事お疲れ様です。名所観光も地方での楽しみですね。お三方の揮毫はいいですね。米長先生はいいですね。坂田翁と同じ左馬、反転ですね。でもいつも残念に思うのは、ほとんどの棋士が筆文字が硬筆文字なのです。深浦さんはうまい字ですが筆文字ではないですね。羽生さんは全くのデザイン文字ですね。筆は下手でもいいのです、勢いと流ですね。あとは太いところ、細いところ、かすれなどが筆文字です。連盟棋士が一時は石橋さんに習っていたという記事も見られましたが、著名棋士は筆文字は先達のをよく見て、学習してほしいですね。「これが筆文字か」というものを習得してほしいです。丸山さん、森内さんあたりはまずまずですね。天性もありますが、活字体をよく見て筆文字にアレンジすることがいいですね。中原先生、大山先生、米長先生の文字は教科書になります。羽生さんの文字で掛け軸としては御上段の間ですか?そこには飾れませんね。少し厳しいコメントで恐縮です。

投稿: 古代子孫 | 2014年11月10日 (月) 11時20分

砂の器の舞台でしたか。時折松本清張の作品が映像化されますが、時代設定をきちんとしてくれないのが最近のものに多いです。砂の器もドラマがつくられましたが、ハンセン病をうまく映像説明できなかったり、設定が今現代だったりして(中井君が主役でした?)非常に残念でした。時代劇はちょんまげを乗せる、今現代は携帯電話を無線代わりに使う。その中間はどうするかが分からずに適当感がいっぱいです。原作はそのままがいいですね。時代感は必要です。先生のお仕事は旅の楽しみも少しありで疲れもとれそうな感じがします。また明日に備えて頑張ってください。

投稿: 千葉霞 | 2014年11月12日 (水) 13時54分

連盟のホームページにあります記録のページ:2014年度対局数・勝数・勝率・連勝ベスト20ですが、この表を中心に更に細かなものを作成できないでしょうか。①このベスト20の棋士の勝ち負けをこの表の棋士で表してみる。②全棋士との対戦での勝ち負けを表してみる。将棋新聞では企画的に年度分はされていたように記憶しています。
ブログ記事に全く関係ありませんが、ホームで記録のページとするためにはこれも必要ではないかと思います。ご参考まで。
島根もいいところですね。松本清張、司馬遼太郎はよく読みました。池波正太郎もいいです。乱読なのでいい読者とはいえません。時代物が今は多いです。今年は暖冬らしいのですが、寒さが早いです。風邪にはご注意してください。

投稿: 囲碁人 | 2014年11月12日 (水) 14時11分

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