将棋界の引退問題に寄せられたコメントについて
私が10月21日のブログで、将棋界の引退問題、棋士の「参稼報償金」という基本手当、囲碁界との比較などを書いたところ、当日のコメント数は通常の5倍に増えました。ある将棋サイトにも引用されました。現在まで、この問題について寄せられたコメントはおよそ30通を数えています。
それらのコメントの内容は、シニア棋戦の提案、フリークラス制度の廃止、女流棋士への批判、年齢による強制引退、棋士の待遇、引退後の生活、ある棋士の過激な発言など、いろいろな問題に広がっています。
私はこのブログで、主に盤外の裏話を書いています。ある人の話によると、ほかの将棋関連のブログにはない特徴だそうです。コメントの内容も、裏話に興味がある人たちの考えや提言が反映されていて、とても参考になることがあります。コンピューター将棋、記録係の不足などのテーマでは、コメント数がかなり多かったです。今回の将棋界の引退問題は地味なテーマですが、関心がこれほど高いことに驚きました。
私は、将棋関連の問題をこのブログで論じ合うことを歓迎します。原文を尊重して、文章や表現を変えることは原則としてしません。とはいっても、中には疑問を抱くコメントもあります。その一例が「八百長や買収疑惑などもあり…」(10月26日)という文章です。確たる根拠を示さずに、将棋連盟や棋士への信頼を揺るがすようなことを書くのはやめてください。
公序良俗に反する、特定の個人や団体を中傷する、悪質サイトに誘導するおそれがある、私がブログ管理者として不適切と判断した、などの内容のコメントについては、削除することがあるのをご承知おきください。
私は寄せられた数多くのコメントの内容をまとめながら、自分の考えを改めて述べるつもりです。それまでの時間を少しください。そして、現在のコメントのやりとりは場外乱闘のような状況になっているので、ひとまず冷静になって見守ってほしいことをお願いします。
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コメント
田丸先生、いつも貴重な情報をブログで発信して下さり将棋ファンとして感謝しております。
私は、ブログのコメント欄というのは「ブログ記事に対する意見を述べる場」だと考えております。
田丸先生のブログにコメントする場合は
「記事にはこう書いてありますが・・・私はこのように思います・・・私はこのようなことを存じております」
という内容でコメントします。
基本的に他の方のコメントには言及しません。
田丸先生のブログの場合、コメントを入力・送信すると直ちに表示されます。
コメントが直ちに表示されるというのは、田丸先生のような著名人のブログとしては例外的です。
例えば同じ棋士でおられる片上先生のブログではコメントは「承認制」となっており、ブログ開設者である片上先生が承認したコメントだけが表示されます。
著名人のブログが「コメントを受けつける」設定であれば、「承認制」であるのが大半だと思います。
そして、著名人のブログは最初からコメントを受けつけない設定であることが大半です。コメントを承認制にして不適切なコメントを排除するにしても、寄せられるコメントが多すぎるとコメントを承認する手間が限度を超えてしまうからでしょう。
例えば渡辺明二冠のブログは以前はコメントを受けつけていました。承認制だったかどうかは記憶が定かでないですが、私も何度か渡辺二冠のブログにコメントをした記憶があります。
渡辺二冠の存在が大きくなるにつれてコメント量が増え、不適切なコメントが増えたようで、ある時期から「コメントを受けつけない仕様」に変更されて現在に至っています。
いま気がついたのですが、連盟でこういったことにお詳しいという遠山先生のブログも「コメントを受けつけない設定」ですね。
田丸先生が、ブログを訪れる将棋ファンのコメントを受けつけて下さることは有り難いことなのですが、この辺で「承認制」に移行なさった方が良いのではないでしょうか。コメントを投稿する側としては、「承認制」で困ることは何もありません。
「コメント承認制」でブログを運営しておられる片上先生も、「コメントの扱い」については気を配っておられるようです。以前「このような方針でコメントの承認・非承認を判断している」というブログ記事を書いておられました。直接リンクを貼ったりするのは憚られますので、片上先生から直接話を聞かれたら、田丸先生のブログ運営の参考になるかと愚考します。
僭越なことを申し上げて大変失礼致しました。
「私は寄せられた数多くのコメントの内容をまとめながら、自分の考えを改めて述べるつもりです。それまでの時間を少しください」
とのことで、気長に田丸先生のブログの更新をお待ちしています。なお、将棋世界の毎月の連載、楽しみに読んでおります。
投稿: オヤジ | 2014年10月28日 (火) 16時30分
そういえば、以前もコメントさせて頂いたことがあるのですが、田丸先生が「週刊将棋」に連載しておられた米長永世棋聖の伝記、いずれ単行本として出版されるのを心待ちにしております。
田丸先生が上梓なさった山田道美九段の伝記は、アマゾンで買った通常の本と、東京・将棋会館を訪問した折に買った田丸先生のサイン本の2冊を大事にしております。
投稿: オヤジ | 2014年10月28日 (火) 16時40分
将棋は並べる程度の初心者ですが、将棋の世界は好きで各棋戦等や記事を見て楽しんでいます。
今、フリークラスの熊坂さんが最後の年で連勝されて盛り上がっている様ですが、トップクラスにも勝ったりと実力にはそれほどの差はないと実感しました。
それでも羽生さんの様に7割を超える勝率は王者の風格ですし、いまだ羽生世代の人達が上位に君臨している現状をみますとその世代の棋士が後退した時、どうなるのか不安があります。人気や人格もまだ下の世代では及ばないと思います。先を考えると少し寂しいきがします。
勝手な思いですが一つの時代を築く人達やグループが出てきてほしいと思います。
引退という言葉は切ないですが、将棋界からの引退ではないのでこれからも継続・発展に尽力されることを望みます。
投稿: こびりぃ | 2014年10月31日 (金) 09時12分
コメント欄で引退しやすくしろだの金を勝者や上位に傾斜しろだの言ってる人達は同学年の平均と比べて、どれぐらい稼いでるのかとか
学生だったら、どれぐらいの偏差値の学校に通ってるかが気になる、コメント欄で繰り広げられる
「ぼくのかんがえたさいきょうのせいど」を見る限り、どうも社会的な地位が高い人達には到底思えないのだが・・・
単にボードゲームで金が貰えるのが気に入らない社会的に恵まれてない人による嫉妬なんじゃないかな?
あなた達がゴミと呼んでるプロだって、あなた達より何倍も強い訳で。
もしくは奨励会員が書き込んでる可能性もある。
「自分が上がれないのは制度が悪いからだ(キリ」「プロのアイツより俺の方が強い(キリ」
「俺たちは不当な競争に晒されている(キリ」
「あいつはプロで甘い汁を吸っている(キリ」
みたいに考えてるのであれば
奨励会なんか辞めて編入試験を受ければ良い。
直接負かせば良いんだよ。
投稿: 小保河内 | 2014年11月 3日 (月) 19時05分