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2014年7月29日 (火)

女優の高梨臨さんも祝福に訪れた羽生善治名人の就位式

女優の高梨臨さんも祝福に訪れた羽生善治名人の就位式

4期連続9回目の対戦となった今年の名人戦(森内俊之名人―羽生善治三冠)は、挑戦者の羽生三冠が森内名人を4連勝で破り、4期ぶりに名人位に返り咲きました。羽生の名人獲得は通算8期で、木村義雄十四世名人、森内竜王に並ぶ歴代3位タイです。また、3回目の名人復位は史上初です。

羽生名人の就位式が7月25日に東京・目白「椿山荘」で盛大に開かれ、関係者やファンなど約500人が参加しました。

将棋連盟会長の谷川浩司九段は「羽生さんは大山先生(康晴十五世名人)と記録面で何かと比較されます。40代に入ってからもタイトルを多く獲得した大山先生のように、43歳の羽生さんもタイトル獲得記録を今後も更新してほしいです」と挨拶しました。

羽生名人は「名人戦の舞台で対局をできることは、棋士にとってこれ以上の幸せはありません。ファンの方に喜んでもらえるような将棋を指すために努力していきたいです」と謝辞を述べました。

写真・右は、羽生名人への祝福に訪れて花束を贈った女優の高梨臨さん。現在放送中のNHK連続テレビ小説『花子とアン』に出演して人気を博しています。

高梨さんは将棋を愛好しています。厳しい勝負が終わった後に、勝者と敗者が冷静に戦いを振り返る光景をテレビで見て感動したのが、将棋を始めたきっかけだそうです。昨年と今年の電王戦では、六本木「ニコファーレ」での大盤解説会にゲスト出演しました。進行中の局面や出題された詰将棋を真剣な表情で考えていたのが印象的でした。それにしても高梨さんは美しいですね。将棋を指している姿も見たいものです。ちなみに携帯の待ち受け画面は、大ファンの羽生さんだそうです。

私は将棋の記者に今年の名人戦の感想を聞かれると、次のように答えました。

「7番勝負は羽生さんの4連勝で終わりましたが、戦いを振り返ってみると2勝2敗ぐらいの内容だったと思います。その意味で、羽生さんは勝負運に恵まれました。とくに、変則的な力将棋となったこの椿山荘で行われた第1局に勝ったのが大きかったです」

会場では9月から始まる「プロ編入試験」を受験する今泉健司さん(朝日アマ名人)の姿もありました。挨拶された私は「今後もこういう場に出て慣れるといいですね」と、さりげなくエールを送りました。5人の若手棋士との対局で3勝の合格ラインは決して生易しいものではありませんが、棋士になるために最後のチャンスとして編入試験に臨むという今泉さんは晴れ晴れとした表情でした。

今年の名人就位式への参加を一般公募(有料)したところ、2日で定員の100人に達したそうです。羽生の名人復位を待ち望んだ人がそれだけ多かったのです。会場では羽生名人と一般参加者との撮影会が行われました。1人または数人が壇上に上がり、羽生と握手をしたり話をしました。そして参加者の携帯カメラなどで記念写真に収まりました。これはいい趣向ですね。以前は20人ぐらいの集合写真が後日に参加者に送られました。

5年前の羽生名人就位式では、羽生夫人(元女優の畠田理恵さん)が和服姿に着飾って参加者と交流していました。その後、ほかのタイトル戦を含めて就位式に出ることはなかったようです。今年の羽生名人就位式では、久しぶりに羽生夫人を見かけました。羽生夫人にとっても、4期ぶりの名人獲得は特別な思いがあったのでしょう。ただ普段着のような地味な格好だったので、気づいた人は少なかったかもしれません。

連日の猛暑で夏バテ気味になり、ブログの更新が2週間ぶりとなってしまいました。

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・家の中をかたずけしていたら、昔の将棋雑誌がやまほどでてきて、 古本屋にだしても、二束三文だし、ゴミで捨てるのもったいなし、 ブログに公開して、多くの将棋ファンに楽しんでいただければ、 と思い公開します。 ・写真は〓という将棋雑誌昭和57年5月号です。昭和57年いえば、 羽生善治が奨励会6級で入会した年です。当時は団鬼六さんの 将棋ジャーナル、近代将棋、将棋雑誌も全盛期でした。 私がはじめて、プロと将棋をさしたのも、ここ新宿将棋セ..... [続きを読む]

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