将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2014年7月 4日 (金)

盛大に開催された女流棋士発足4 0周年記念パーティー

盛大に開催された女流棋士発足4<br />
 0周年記念パーティー

盛大に開催された女流棋士発足4<br />
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盛大に開催された女流棋士発足4<br />
 0周年記念パーティー

盛大に開催された女流棋士発足4<br />
 0周年記念パーティー

日本将棋連盟・女流棋士会が主催した「女流棋士発足40周年記念パーティー」が、6月29日に東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで盛大に開催されました。

写真・上は、縁起物の「左馬」の駒をかたどった氷柱。左側のピンク色の飾りは、女流棋士会ファンクラブ「駒桜」のロゴです。

写真・上から2番目は、壇上に並んだ女流棋士たちを代表して挨拶する女流棋士会会長の矢内理絵子女流五段。

前列の右から、斎田晴子女流五段、清水市代女流六段、長沢千和子女流四段、森安多恵子女流四段、関根紀代子女流六段、甲斐智美女流王位・倉敷藤花、香川愛生女流王将、谷川治恵女流五段、宇治正子女流三段、山田久美女流三段、高群佐知子女流三段。

第1期生の関根六段から最新の高校生棋士まで、将棋連盟に所属する51人の女流棋士のうち45人が出席しました(欠席者は休場中の里見香奈女流王座・女流名人など6人)。それにしても、45人の女流棋士が壇上に3列で並んだ光景は壮観でした。

矢内会長の挨拶の後、連盟会長の谷川浩司九段の代理で、専務理事の青野照市九段が挨拶しました。そして参議院議員で将棋文化振興議員連盟会長の山東昭子さん、羽生善治名人、森内俊之竜王らが祝辞を述べました。

青野九段は「40年前の1974年は、私が四段に昇段して棋士になった年なので、個人的にも感慨深いものがあります」と語りました。

山東さんは「私が参議院選挙で初当選したのも40年前でした。当時は女性の国会議員は衆議院と参議院を合わせてわずか14人でしたが、現在は78人います。将棋は芹沢さん(故・博文九段)に教えてもらいました」と語りました。

羽生名人は「2年前は《名人400年》の記念の年でした。女流棋界は、その10分の1の歳月で大きく発展したと思います」と語りました。

森内竜王は「女流棋士は、昔は男性棋士と実力的に距離感がありましたが、今は若手棋士と交流して研鑽を積み、飛躍的に強くなりました」と語りました。

写真・上から3番目は、将棋の魅力を広く世の中に伝えてもらうために、連盟が俳優・渡辺徹さん、タレント・つるの剛士さんに委嘱した「将棋親善大使」の授与式。右から、青野九段、森内竜王、渡辺さん、つるのさん、羽生名人、渡辺明二冠。

記念パーティーには、棋士・関係者・ファンなど、約600人が参加してとても盛況でした。北は北海道、南は沖縄と、遠隔地からの参加者もいました。また「見る将棋ファン」という女性の姿も目立っていました。

写真・下は、羽生名人との記念写真に収まった母親と娘さんの3人連れ。将棋を始めてまもない「ヨチヨチ歩き」とのことですが、テレビで見た棋士たちとじかに触れ合ったことで、将棋の魅力がさらに増したそうです。

そのほかに、藤井猛九段・つるのさんのペアと、甲斐女流二冠・香川女流王将のペアが対戦した席上対局、スライドで上映した「写真で見る女流棋界40年」、棋士・観戦記者・カメラマンが語った「40年の歴史を語るリレートーク」などの催しが行われました。

私はそのリレートークで、女流棋界が40年前に発足した経緯を語りました。それについては、次回のブログで紹介します。

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コメント

女流棋士発足40周年おめでとうございます。最近の女流は森内先生の言われるごとく強いです。連盟も基準はありますが「正会員:棋士」と女流を格上げされたのは大変よかったです。さて、今回のブログにはみられないのですが、もう一つの団体やフリーの中井さんらは招待されていたのでしょうか。蛸島さんなどは創立メンバーでもありましたので来賓としてのご案内はあったろうと思っていますが?まだそこまではいかなかったのでしょうか?林葉さんもお元気ならぜひご招待される方だと思います。とりあえずは感想方々女流棋士会の益々のご発展を祈念いたします。

投稿: 古代子孫 | 2014年7月 6日 (日) 19時49分

田丸先生、詳細なレポート有り難うございます。先日の棋聖戦ニコ生中継で実行委員長を務められた山田久美女流が「会場がガラガラの夢を何度も見た・・・プレッシャーは大変なものでした」と語っておられましたが、連盟史上もっとも華やかなイベントとして大盛況だったようで何よりです。次回も関係する話題とのことで楽しみです。

女流棋士会を脱退して連盟に砂をかけ続けている人たちがこの催しに顔を出せる訳がありません。林葉さんも連盟に迷惑をかけた人という点では同じです。社会通念に沿って考えればすぐに分かることと思いますが?

投稿: オヤジ | 2014年7月 7日 (月) 08時50分

オヤジさんって「ヨイショ屋」さん?段落後のコメントは「?」ですね。「林葉さん」のことを揶揄すると「あの棋界の太陽」も地に落ちてしまいますよ。「砂かけ続ける」も駄目ですね。田丸先生のいままでのブログコメント、お応えを全然見ていないようですね。「何とか両団体の融和から統一や共存という方向を探っておられるのに」また「このブログでも、何とか時間をかけて」といわれていました。ちなみにオヤジさんは林葉さんと太陽さんの騒動をご存じなのだろうか?太陽さんが一日に何度か自宅の庭か何かでレポーターらにコメントしていました。「見ていると」恥ずかしかった思いが蘇りました。「その時の騒動の元となった電話の録音テープ」もTVで流されていました。何とも「連盟としての対応」がお粗末でした。また、女流に棋士会と付いたのも最近のことではないでしょうか。分裂騒動後に言われだした(もともとあったが圧力?表向き言えずにいたと聞いたことがあったような)ものではないかな。棋士ではなかったのですから。旗揚げが棋士として認知された因だったのではないでしようか。とまれ、40周年はよかったと思います。関根さんが残っていてどうにか面目がたった感がします。でも、今回の会がある意味共存などの機会だったように思います。50ではなく、40と中途半端が期待を抱かせました。女流棋士会40周年おめでとうございます。

投稿: 千葉霞 | 2014年7月 7日 (月) 10時05分

女流棋士発足40周年おめでとうございます。ようやく女流も表に出られるようになりました。たゆまざる活動、努力の賜物ですね。蛸島さん、林葉さん、中井さん、清水さん、里見さんと流れが続いてきました。どなたがカケても今の女流棋士はなかったのではないでしょうか。古代子孫さんのいわれるとおりある意味歴史だと思います。晩節(?)を捉えてすべてを否定していては「林葉」、「中井」と皆が応援したのが何だったのかと思われます。彼女らが居て「清水」、「里見」さんらが続いたのではないでしょうか。当然、男性プロの影響も大でしょう。「羽生さん」の登場で入門者が増えたと報道にもありました。これは男女を問わないでしょう。とにかく紆余曲折はありがちです。そこから融和がまた生まれるといいと思います。これからも応援していきましょう。

投稿: 囲碁人 | 2014年7月 8日 (火) 10時01分

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