将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2013年12月10日 (火)

第2回将棋文化検定を受検した女優の岩崎ひろみさんとドラマ『ふたりっ子』

第2回将棋文化検定を受検した女優の岩崎ひろみさんとドラマ『ふたりっ子』

第2回将棋文化検定を受検した女優の岩崎ひろみさんとドラマ『ふたりっ子』

第2回将棋文化検定を受検した女優の岩崎ひろみさんとドラマ『ふたりっ子』

第2回「将棋文化検定」は10月13日に東京・大阪・名古屋・天童・広島の会場で行われました。昨年の第1回は、2級・4級・6級・8級の4クラスに分かれました。今年はAコース(1級・2級)、Bコース(3級・4級)、Cコース(5級・6級)、Dコース(7級・8級・9級)に分かれ、得点によって取得する級位が変わります。Aコースを例に説明すると、相当な高得点を挙げると1級、基準点以上だと2級、基準点以下だと不合格になります。

写真・上は、東京の会場となった調布市の明治大学附属高校・中学。敷地はかなり広く、メインの試験会場(写真・中)のほかに、別のクラスの教室、試験後にトークショーが行われるホールなど、とてもゆったりしていました。

写真・下の右は、NHKの将棋番組『将棋フォーカス』に出演している女優の岩崎ひろみさん。この将棋文化検定を初めて受検しました。左は、将棋文化検定の実行委員で東京の会場で試験官を務めた、私こと田丸昇九段。

Dコースを受検する岩崎さんは、将棋連盟が発行した将棋文化検定の公認テキストで勉強しました。とくにタイトル戦の名称、持ち時間、番勝負の数をしっかり頭に入れたそうです。

じつは前回の2級・第45問では、「NHKの朝の連続テレビ小説で放送された将棋界が舞台のドラマ『ふたりっ子』で、棋士をめざす主人公を演じた女優の名前は(※)です」という記述式の問題が出ました。私がそれを岩崎さんに言うと、「その問題ならもちろんわかります」と笑っていました。正解は、ご当人の(※岩崎ひろみ)です。

『ふたりっ子』は1996年秋から97年春までの半年間、NHKで放送されました。双子のヒロイン(麗子・菊池麻衣子、香子・岩崎ひろみ)の妹の香子が、女性初のプロ棋士をめざすという設定です。舞台は大阪の下町の天下茶屋と新世界。関西弁が飛びかう庶民的な物語が展開されます。

脇役の出演者も個性的でした。後に人気俳優となった内野聖陽は、棋士を演じて香子と結婚します。伝説の真剣師だった大田学がモデルという佐伯銀蔵は中村嘉葎雄、大山康晴十五世名人と思わしき棋士は落語家の桂枝雀が演じました。原発反対問題で話題になった山本太郎(現・参議院議員)は麗子の恋人役です。そのほかに、歌手の河島英五、元プロ野球選手の掛布雅之、古田敦也がゲスト出演しました。羽生善治(当時・名人)、谷川浩司(当時・竜王)、内藤国雄九段、神吉宏充七段もゲスト出演しました。※敬称略。

私は毎回、『ふたりっ子』を見ました。香子の手つきは回を重ねるうちに上手になり、棋士をめざす奨励会員になりきっていました。ドラマで印象的な場面は、香子が心の師と仰ぐ銀蔵から「香車を捨てよ」と謎めいた忠告を受けることでした。

『ふたりっ子』は大人気を呼び、平均視聴率は約30%に達しました。95年の阪神大震災で受けた大きな傷がまだ癒えなかった当時、プロ棋士という難関に挑む香子の姿を見て元気づけられた視聴者(とくに関西の人たち)が多かったのでしょう。また、通天閣の歌姫・オーロラ輝子が歌った挿入歌『夫婦みち』は、演歌不振の時代に60万枚以上も売れる大ヒット曲となり、オーロラ輝子を演じた河合美智子は97年のNHK紅白に出演しました。

12月8日に放送された『将棋フォーカス』では、第2回将棋文化検定が題材に取り上げられました。そして番組内で、岩崎さんがDコース(110点満点)で98点を得て8級に認定されたことが発表されました。7級には惜しくもあと2点(1問)が足りませんでしたが、素晴らしい成績でした。岩崎さんは「資格は運転免許だけなのでうれしいです」と語りました。

第2回将棋文化検定とトークショーの模様は、また次回にお伝えします。

|

裏話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/545452/58729991

この記事へのトラックバック一覧です: 第2回将棋文化検定を受検した女優の岩崎ひろみさんとドラマ『ふたりっ子』: