将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2013年5月31日 (金)

テレビのバラエティー番組で棋士がレギュラー出演したり将棋がテーマに

テレビのバラエティー番組で棋士がレギュラー出演したり将棋がテーマに

テレビのバラエティー番組で棋士がレギュラー出演したり将棋がテーマに

テレビのバラエティー番組で棋士がレギュラー出演したり将棋がテーマに
テレビのバラエティー番組で棋士がレギュラー出演したり将棋がテーマに

最近、テレビの情報番組に谷川浩司九段、渡辺明竜王、佐藤康光九段、里見香奈女流五冠などの棋士の出演が相次いでいます。将棋連盟会長・タイトル保持者・A級棋士・トップ女流棋士が、将棋界の展望・勝負の世界・棋士の生き方を語るのは、将棋のイメージ向上や普及にもなって、とてもいいことだと思います。じつは、あるバラエティー番組では棋士がレギュラー出演していました。

写真(上)は、タレントのマツコ・デラックスと矢部浩之(ともに手前の右側)が司会を務める『アウト×デラックス』(フジテレビ系列)の番組。5月22日の放送では、何と加藤一二三・九段が登場しました。後ろのゲスト出演者は、俳優の淡路恵子、坂上忍、高橋ひとみ、大鶴義丹など。

加藤九段は4月にその番組にゲスト出演したとき、独特のキャラクターが大受けし、それがきっかけでレギュラー出演者になりました。「ひふみん」という愛称で呼ばれています。

番組では「クイズを出したがる天才棋士」という企画が立てられ、加藤が「ひふみん連想クイズ」を出題しました。将棋関連の問題ではなく、ローマ帝国の英雄や日本人俳優が題材でした。加藤が今まで会った人の中で「最もカッコいい」という問題は、イギリスの人気サッカー選手「ベッカム」が正解でした。するとマツコ・デラックスが「ひふみんも可愛いわよ」と応じ、加藤は写真(上から2番目)のような笑顔になりました。

タレントは、それぞれの芸や個性を作って演じています。加藤は素のままですが、話し方や仕草の「ボケキャラ」が面白くて受けているようです。

写真(上から3番目)は、タレントの雨上がり決死隊(宮迫博之・蛍原徹)が司会を務める『アメトーーク』(テレビ朝日系列)の番組。5月2日の放送では将棋がテーマになり、「将棋たのしい芸人」という企画が立てられました。NHKの『将棋フォーカス』に出演している将棋愛好家のタレント・つるの剛士(写真・左)をはじめ、サブングル加藤、シャンプーハットてつじ、などの将棋好きのタレントたちが出演しました。

将棋を知らない視聴者のために駒の動かし方を丁寧に解説したり、タレント同士が将棋を指したり、棋士の裏話(加藤九段の長いネクタイ・佐藤紳哉六段のカツラ・山崎隆之七段のある女流棋士への想い)を紹介したりして、まるで将棋番組のような内容でした。

そういえば、私はテレビで見たことはありませんが、桐谷広人七段も『笑っていいとも』などのバラエティー番組に出演しました。株主優待券を利用した生活や結婚願望を語ったり、自転車に乗って爆走したりして、独特のキャラクターが大受けしたそうです。

棋士は対局で実績を挙げるのが本分です。しかし将棋に8種類の駒があるように、将棋の普及、将棋連盟の運営、解説や執筆、コンピューター将棋の開発、そしてバラエティー番組への出演など、棋士には様々な生き方や持ち味があっていいと思います。

じつは私も昨年7月、マツコ・デラックスと村上信五(関ジャニ∞)が司会を務める『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系列)の番組に登場しました。「将棋のタイトル戦で対局者が食べる食事がどれも絶品な件」という企画が立てられ、ある対局場の食事が紹介されました。将棋の歴史や羽生善治三冠のエピソードを伝えるコーナーでは、写真(下)のように、私が将棋会館で取材に応じてビデオ出演しました。番組担当者は私のブログを見て、棋士生活40年の田丸なら将棋界の裏話をいろいろと知っているだろうと思い、それで取材協力を要請したそうです。

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コメント

こんばんわ。加藤先生のテレビ出演は聞いていましたが、よくよく見ると番組ではいろんな方々がいますね。特に大女優・淡路恵子さんがいらっしゃるわけで、凄い番組だと思いましたし、先日淡路さんも『ミヤネ屋』で壮絶な半生を振り返っていらっしゃいました。どんな世界でも、世代の上の方はご苦労なさっているなあ、と思いました。ちなみに淡路さんたちは『棋士』とはどういう風に見ていらっしゃるのでしょうか?

アメトーークでのつるのさん、加藤さん、てつじさんの将棋好きは知っていますし、小藪さんは数年前、5月におこなわれる『森信雄一門パーティー』にも来られるほどの将棋好き。ただ、ガッツポーズのワッキーさんは意外でした。芸能界屈指のアスリートですからね。ビックリしました。

桐谷先生の『笑っていいとも!』の出演のほか、タレントの梨沙帆(りさほ)さんがメイド服で当番組に出て、将棋好きをアピールしたことがあり、数年前『将棋ペンクラブ東京交流会』に来られ、安食女流に挑戦していました。

このように芸能人が次々に将棋をアピールされる事はファンとして頼もしいですし、また、皆私より若い世代ですので、嬉しいです。
今の10・20・30代の若者は『ゲーム世代・ゲーム脳』とか言われ、『モノに恵まれすぎてきたから、我慢を知らず、すぐにバイトや会社をやめていく』という批判も聞きます。
こうした『若い芸能人』たちが将棋をひろめ、それによって若い世代が『人との交流、そして我慢、精神の向上』を身につけていければと思います。

私も微力ながら、今後の連盟の普及のお手伝いをしていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。

投稿: S.H | 2013年6月 2日 (日) 00時14分

加藤一二三九段が出ておられる番組は先日見ました。将棋とは特に関係ない内容で、加藤九段の人柄が買われて(キャラが立っている、ということでしょう)レギュラー出演しておられるようですごいですね。

昨日放送された、里見女流五冠の「情熱大陸」は良くまとまった番組でした。

こうして、棋士や将棋が地上波テレビで取り上げられたり、棋士が書いた本が一般の人にも売れたりするのは、棋士が社会から一定の敬意を払われている証でしょう。

田丸先生は、他の方のコメントにありますが、「将棋界のスポークスマン」の役割を既に担っておられると思います。先生の次のご著書に期待しております。

投稿: オヤジ | 2013年6月 3日 (月) 19時53分

将棋棋士は積極的にマスコミに出たほうが良いと思います。
ニコニコ動画とかでかなり棋士が出ていますから昔に比べれば積極的になったのでないでしょうか。

田丸先生のような貴重な人物をもっと有効に使えれば良いとは思うのですが、、、

投稿: 深田有一 | 2013年6月 4日 (火) 03時02分

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