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2012年8月16日 (木)

森内俊之名人の就位式と元プロテニス選手の杉山愛さんとの対談記事

森内俊之名人の就位式と元プロテニス選手の杉山愛さんとの対談記事

森内俊之名人の就位式と元プロテニス選手の杉山愛さんとの対談記事

今年の第70期名人戦(森内俊之名人―羽生善治二冠)7番勝負は、森内が4勝2敗で羽生を下し、2期連続・通算7期目の名人位に就きました。

その森内名人の就位式が7月26日に東京・目白の「椿山荘」で開かれました。席上で将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖は「名人400年の節目を迎えた今期の名人戦は、大熱戦が繰り広げられてとても盛り上がりました」と挨拶しました。

写真・上は、謝辞を述べた森内名人。「名人戦が開幕する前は、両対局者の成績があまりにも違いすぎて、周囲の方々にご心配をかけました。しかし勝負はやってみなくてはわからず、意外性があるものです。名人400年の節目の年に名人位をお預かりすることになりましたので、職責をしっかり果たしたいです」と語りました。

名人戦が開幕する前の森内と羽生の成績の違いを説明しますと、羽生が前期のA級順位戦で9戦全勝して挑戦権を得たのに対して、森内は昨年10月から今年1月まで何と11連敗もしました。しかし、そうしたデータはあまり当てになりません。ある意味では、森内は名人戦の季節に合わせて、連敗の谷間から復調したといえます。

昨年の名人就位式では名人戦の協賛社から森内に、本人の希望による「暖炉型ストーブ」が贈られました。夏の時期に不似合いに思えましたが、春から始まる名人戦に備えて防寒対策をしっかりするという「深い読み」があったようです。今年は同じく本人の希望で、ブルゴーニュ産の赤ワイン、カリフォルニア産の白ワインが贈られました。当分はめでたい「紅白のワイン」を飲んで、くつろぎたい気分なのでしょう。

写真・下は、7月18日の毎日新聞に掲載された、森内名人と元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんとの対談記事です。

将棋とテニスには、共通点がいくつかあります。1手・1打ずつ交互に指したり打ったりする。先手・後手のように、サーブ・レシーブがある。序盤・中盤・終盤のように、勝負が3セット(男子プロは5セット)に分かれる、などです。

森内名人と杉山さんの対談は、同じ勝負の世界にいる者として共有する認識が多くあり、話が弾んだようです。杉山さんが「私にとって最も勝ちたいタイトルはウィンブルドン(全英オープン)でした」と選手時代の思い出を語ると、司会者が「それに当たる名人戦では最近、森内さんが優勢ですね」と振り、森内が「テニスでいえば特定のコートでは強いということでしょうか」と苦笑しながら語る一幕もありました。

「テニスは若いころ、少しやりました」(森内)「ジュニア時代にミニ将棋盤を持って海外遠征したという話をしたら、棋士の方と対談をさせていただく機会がありました」(杉山)という会話もありました。

じつはテニス歴30年以上の私は、それらの話にいずれも関わっています。

私は以前に将棋連盟のテニス同好会で、当時18歳の森内と打ち合いました。森内は初心者だったので下手でしたが、ボールを懸命に追いかけた光景が印象に残っています。

14年前の「将棋世界」誌には、羽生四冠(当時)と杉山さんの対談記事が掲載されました。その対談を企画したのが私でした。それ以前に、杉山さんが将棋に関心があると聞いて取材したり、羽生の対局を観戦したい杉山さんを将棋会館に案内したことがあったのです。杉山さんは対局室で、ほどよい緊張感に魅せられたのか30分も観戦していました。

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