将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2011年1月11日 (火)

現役棋士生活40年、イギリス棋界の事情、漫画誌登場のコメントへの返事

私が今年の春に現役棋士生活40年目を迎えることについて、《穂高》さんからは「何事も、現役で40年続けるというのは大変なことですね。心・技・体が揃わなくては叶わないことだと思います」(1月7日)、《吉澤はじめ》さんからは「40年!!の棋士生活の中に、様々な思い出がいっぱい詰まっていらっしゃるのでしょう。これからも、お体を大切にしながら、頑張ってくださいませ!」(1月9日)というコメントをいただきました。ありがとうございました。とても励みになり、新たな一歩を踏み出せそうです。

「イギリス在住の将棋好きです。小学生の頃から、田丸八段の銀で力強く攻める振り飛車破りが大好きでした。ところで私は先日、イギリス将棋連盟会長のDAVID氏に誘われて将棋会に出席してきました。DAVID氏の自宅にイギリス人、スウェーデン人、ドイツ人など10人ほどが集まり、トーナメントを楽しみました。以前はある大企業の方がスポンサーになってくれました。しかし今はそれがなくなり、DAVID氏の負担が大きいと感じています。来年は何とか会場や賞品などで、スポンサー探しをしたいと思っています。日本将棋連盟には、このような普及活動でのサポート制度はないのでしょうか?」という内容のコメント(12月22日)は、田口さんこと《テオ》さん。

私は昨年、連盟の普及事業で全国各地の連盟支部、将棋同好会を訪れました。どの会場も参加者が多くて熱気がありましたが、団体の代表者や幹事の方々のご苦労や支えがあるからだと思いました。中には自宅を道場に開放したり、経済的にかなり負担している人もいました。ただ個人の負担にはもちろん限界があります。《テオ》さんたちが直面している経済的事情は、イギリス棋界のみならず日本でも共通の問題なのです。

連盟は近年、普及事業に力を入れています。その一環として、無料で棋士を各地に派遣したり、普及に貢献した団体・個人に助成金を支給しています。外国での将棋会にかかる経費はそれほど高額とは思えないので、連盟の「普及部」に事情を伝えて協力金を要請すれば、たぶん実現すると思います。いちど連盟に、手紙かメールで相談してみてください。

私は28年前の1983年、国際交流基金(外務省の外郭団体)の事業でイギリス・ロンドンを初めて訪れ、現地の人たちに将棋の指導をしました。当時は、ジョージ・ホッジスさんという方が代表者でした。連盟は盤駒、書籍などを送って応援していましたが、ホッジスさんの経済的負担は少なからずあったようです。いつの時代も変わらぬ問題です。

「週刊漫画誌『モーニング』で連載が始まった『ひらけ駒!』に、何と田丸八段が出ていました! 特徴がある顔というか、漫画にしやすい顔というか(失礼しました!)、見てすぐにわかりました。どういう経緯で登場するようになったのですか?」というコメント(1月8日)は《マチュピチュ》さん。

その漫画『ひらけ駒!』は先週号から連載が始まり、私は友人から連絡を受けて初めて知りました。それにしても、連載開始の第1回に私のような地味な棋士が登場するとは、とても不思議に思いました。じつは、それには背景がありました。詳しくは、次回のブログでお伝えします。

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