将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2009年12月24日 (木)

社会情勢の変動で棋戦主催者の新聞社との契約にも影響

私たち棋士が所属する日本将棋連盟は、竜王戦・名人戦などの棋戦を主催する新聞社との契約金を主な財源として運営しています。連盟は新聞社に「将棋は日本の伝統文化」という位置づけで支援してもらい、将棋文化の発展に寄与してきたと思います。ちなみに囲碁団体の日本棋院も、同じような運営形態です。

連盟と新聞社のそうした関係は、長年にわたって継続されてきました。しかし近年、社会情勢の変動によって少し揺らいでいます。発行部数の頭打ち、広告収入の減少などで、新聞社の経営が厳しくなったからです。連盟との棋戦契約にも影響が及んでいます。

今のところ、棋戦を休止する新聞社はありません。しかし契約金が減額されたり、棋戦の方式が縮小される事態が起きました。棋戦Aは契約金が約3割も減額され、賞金・対局料が据え置きになった分、予選対局料はかなり減りました。棋戦Bはタイトル戦以外の対局の新聞掲載が取り止めとなりました。

囲碁界では予選対局料がない棋戦もあるそうです。つまりゴルフトーナメントのように、予選落ちした棋士は賞金ゼロというわけです。将棋界は棋士の人数が囲碁界の約3分の1なので、そんな事態にはならないと思いますが、勝者の取り分の比率が多くなる傾向は強まるでしょう。

ところで、みなさんは新聞を読んでいますか? テレビの情報番組では新聞記事を紹介するコーナーが定番のように、新聞には多種多様な情報が掲載されていると思います。私は2紙を購読しています。およそ1時間かけて目を通し、タイトル・見出しを見て興味のある記事を熟読します。とくにコラムが楽しみです。気に入ったテーマは切り抜いて保存すると、原稿の資料として役立つことがあります。

ネット時代が到来しましたが、新聞はやはり情報の宝庫だと思います。それに毎日・朝夕と自宅まで配達してくれて約4000円の月額購読料は、国際的に決して低くない日本の人件費相場において安価ではないでしょうか。

じつは、新聞紙には読む以外の効用があります。ハイキングなどで野外に行ったとき、雨が降っても新聞紙を頭に乗せれば傘代わりになり、急に冷えても新聞紙を体に当てると防寒になります。生ゴミが入った水切り袋をゴミ袋に入れるとき、新聞紙で厚く包むと悪臭がしません。大掃除で窓ガラスを磨くとき、その前に濡らした新聞紙で拭くとインクが洗剤代わりになって汚れがよく落ちます。ほかにも、新聞紙が何かのときに役立つことがあるかもしれません。

次回は、私が行きつけの店の魚料理。

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