将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2017年6月22日 (木)

田丸が夕刊紙「日刊ゲンダイ」で6月22日から毎週木曜日に将棋コラムを連載

田丸が夕刊紙「日刊ゲンダイ」で6<br />
 月22日から毎週木曜日に将棋コラムを連載

藤井聡太四段が6月21日に澤田真吾六段との対局に勝って公式戦で28連勝し、神谷広志八段が30年前に達成した最多連勝記録に並びました。

対局が16時47分に終了すると、大半のテレビ番組が直後にテロップを流して藤井の勝利を速報しました。東京と大阪では号外が配られました。翌日の22日には大半のスポーツ新聞が1面で藤井を大きく取り上げました。また、テレビの情報番組は連日のように藤井特集を組んでいます。

とにかく藤井四段の活躍は社会的にも大きな影響を及ぼしています。21年前に羽生善治七冠が誕生したときのような熱狂ぶりが思い出されます。藤井の29連勝の新記録がかかった増田康宏四段との竜王戦の対局は6月26日に行われます。

私こと田丸昇九段は夕刊紙「日刊ゲンダイ」(駅売店やコンビニで販売)で、6月22日から毎週木曜日に将棋コラムを連載することになりました。これも将棋人気の高まりといえるでしょう。

写真のとおり、表題は「田丸昇九段の眼」。45年間の現役棋士生活で得た経験を元にして、将棋界のいろいろな情報や裏話をお伝えします。副題は「風雲急の将棋界を斬る」となっていますが、辛口の評論に限定するわけではありません。第1回のテーマは藤井四段で、次回以降も続けます。では、この将棋コラムのご愛読をお願いいたします。
【操作の誤りで写真の向きが横になってしまい、申し訳ありません】

日刊ゲンダイが将棋欄の掲載を始めたのは約40年前で、当初は棋士と愛棋家著名人の記念対局を企画しました。そして1978年に、A級棋士と若手精鋭棋士のグループに分かれた「オールスター勝ち抜き戦」が公式戦となりました。その後、上位陣と下位陣の出場者はともに20人以上に増えました。

オールスター勝ち抜き戦(持ち時間は各3時間)の特徴は、対局料のほかに勝利者賞として主催者から賞金(7万円)が出たことでした。さらに5人抜きをすると30万円、10人抜きをすると50万円の賞金が出ました。その節目の一戦で相手側が勝つと、阻止賞として賞金の半額が出ました。

私は七段時代の1986年、淡路仁茂八段に勝って5連勝を阻止して15万円を得ました。そして4連勝して5戦目に谷川浩司九段に敗れて30万円の賞金を逃しました。

この棋戦のもうひとつの特徴は、協賛社の酒造メーカーから副賞が出たことでした。対局のたびに勝者には銘酒の一升瓶が3本、敗者には1本が贈られました。お酒好きの私としてはとてもうれしかったものです。4連勝したときは飲み切れないので知り合いに分けました。後年に協賛社がビールメーカーに変わると、缶ビールの詰め合わせが贈られました。

オールスター勝ち抜き戦は2003年の第22回を最後に終了しました。最多勝ち抜き者は2000年に羽生善治五冠が達成した16連勝でした。

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2017 06 22 16 22 44 | | コメント (1) | トラックバック (0)

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