将棋棋士 田丸昇の と金 横歩き

2017年4月28日 (金)

4月27日の連盟理事予備選挙で佐藤九段、森内九段、清水女流六段など7人が内定

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4月27日に将棋連盟の会長・常務理事らの任期満了にともなう「役員予定者予備選挙」が東西の将棋会館で行われました。立候補した棋士は、東京(理事定数は5人)は、佐藤康光九段、森内俊之九段、田中寅彦九段、森下卓九段、鈴木大介九段、瀬川晶司五段、清水市代女流六段らの7人、関西(同2人)は、井上慶太九段、小林健二九段、脇謙二八段らの3人。【順不同。以下も同じ】

236人の正会員(現役棋士・引退棋士・女流棋士)のうち、当日の出席者は216人(89人の不在者投票を含む)でした。東西の按分は、東京・160人、関西・56人。投票の方式は定数連記制で、各人が東京は5人、関西は2人まで投票できます。

そして開票の結果、東京は佐藤九段、森内九段、森下九段、鈴木九段、清水女流六段、関西は井上九段、脇八段が理事に内定しました。7人の当選者の獲得票はいずれも100票を超えました。中でも佐藤九段と森内九段は、投票総数の約9割という高い獲得票でした。落選者は当選者に比べて、関西の票で下回ったことが影響したようです。

理事に新任されたのは森内九段、鈴木九段、脇八段、清水女流六段の4人。清水は女流棋士として理事選挙に初めて出馬し、当選を果たしました。

そのほかに、常務会が推薦した3人の非常勤理事(棋士・女流棋士・連盟職員)、5人の外部理事(経済界・放送界など)、2人の監事への「信任投票」が行われ、いずれも信任票が過半数を超えました。

5月29日に行われる連盟の通常総会では、新しく選出された常務理事・非常勤理事・外部理事・監事らが拍手をもって正式に承認されます。そして全理事が会する理事会で、互選によって連盟の会長・専務理事が決まります。佐藤九段の会長再任という説が有力ですが、森内九段も重職に就くと思われます。

かつてはタイトル戦で競い合った佐藤九段と森内九段が両輪となって、難題が山積する連盟の運営を立て直すことを大いに期待したいものです。

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2017 04 28 16 32 27 | | コメント (9) | トラックバック (0)

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